道志村研修会講評

30-10-13  文責 戸塚

 

講師

飛知和利文先生 剣道八段教士

東海大学出身

県立橋本高校教諭

神奈川県学校剣道連盟理事長

大和市剣道連盟 特別師範

 

岡見浩明先生 剣道八段教士

東海大学出身

県立横須賀高校総括教諭

磯子区剣道連盟顧問

 

1.   剣道講義 岡見浩明先生

  全日本剣道連盟「指導法」講習会の内容から

  稲川全日本剣道連盟専務理事(東大出身)の講義からの話

 

  • 指導することで気をつけたいのは権力を身につけると人間が悪くなる。自分に厳しく指導してほしい
  • 剣の理法を理解するには日本刀の構造をよく知ること。刃引きを使った稽古をもっとやった方が良 い。(日本刀を持つ。抜刀、納刀の経験を積むこと)
  • 最近の試合はつばぜり合いが非常に多い。全日本女子の大会でも20分以上の試合があって、そのうち15分以上がつばぜり合いであったので、小学生のうちに指導されたい。
  • ボクシングの事例から・・・・判定が公平でなかった例があったので、剣道の「一本」の判断基準も乱れぬよう公明正大に行われるよう努力すること。「民」の心を打つ剣道を行うことを念頭に置くこと。
  • 木刀による剣道指導法については剣道具を着た稽古にも生かすようにすること
  •  まとめとして……剣道の指導は範示することが指導者の役目である。したがって、地稽古だけの参加でなく、切り返しから基本稽古なども行うことが大切である。

 

2.     剣道形

 県の審判員・審査員講習会の講義から

  •  形指導の効果を認識してほしい
  •  正しい礼法を身に着けられる
  •  相手の動きを察する観見の目付を身に着けられる
  •  体さばきを習得する
  •  技癖を直す
  •  鎬を気に掛ける
  •  正しい間合いを知ること
  •  一足一刀を理解すること
  •  気を練ること
  •  理合を理解する
  •  「位」「品格」を理解する
  •  重点事項を理解すること

 

3.     立会

 

6,7,8段受審者へ

  •  左手が動かぬように
  •  袖が長い(短すぎてもダメ、肘が隠れる程度が望ましい)
  •  打突の質を高めること
  •  気合(掛け声)をかけすぎるのはダメ 威勢をかける
  •  気合は触刃で行い、交刃に入ったら掛けない。
  •  構えているときに背伸びはしない
  •  打ちは早くても軽いのはダメ
  •  面に思いっきり乗りたい
  •  後の先は評価されない
  •  左手が高い
  •  一拍子で打突すること

 

45段受審者へ

  •  自分の打ち間を理解する
  •  反動をつけて打たないこと
  •  審査は試合ではない
  •  右手が強すぎる
  •  面をつけた時に手ぬぐいが見えるようなつけ方はダメ
  •  物見を眼に合わせること
  •  右足かかとが浮いてはダメ
  •  打つ前に上下動があるのは良くない
  •  構えが高すぎる
  •  小手紐が処理されていない
  •  引き技は評価されない
  •  手ぬぐいの帽子型の畳み方は子供用
  •  面紐の結束位置が合っていない

 

全体の課題

  •  着装を整える
  •  気合をかけるタイミングを考えること
  •  打突の質を高める
  •  構えをよくすること
  •  攻めの工夫
  •  剣道具のつけ方を見直す
  •  冴えのある面打ちを身につける
  •  気位、風格を考える
  •  打ち切ること
  •  剣道は打つ、突く、かわすしかないことを考える

 

4.     まとめとして

 両講師から

  •  2日目は格段に良くなっている
  •  審査は自分の良いところを見せる機会です
  •  初一本を大切にすること
  •  面」を打つ 小手打ちや胴打ちは評価が低い
  •  有効打突は必要なので、それぞれの場面にあった技を出すように
  •  相手を扱う気持ちで行う
  •  審査は審査員の思っているところを打てばよいので、そのためには立ち合いの内容を研究すること
  •  相手よりも一歩上をいく稽古をすること
  •  日々継続した稽古を行ってください
  •  考えて行う稽古から「無心」の稽古へ発展すること
  •  審査員がうなづく稽古を行う
  •  自分の立ち姿~着装まで確認されたい。

 

戸塚会長から

理合の確認から剣道の楽しみ方(人生も)を確認できた2日間でした。まさに剣道と生活を合致させた生涯錬磨ができるよう今後も頑張りましょう。立ち合いを中心に剣道形、指導法、基本の確認、心構えまでたっぷりと経験しました。参加者も満足できた2日間であり、充実した研修会でした。

 

来年も参加者が大いに増えることを期待します。