31年度総会 会長挨拶

大和市剣道連盟会長

戸塚義孝

(三月三〇日)

 

桜花爛漫の季節となりました。大和の桜の名所はたくさんあります。北部からさくらの散歩道、大和高校の横のとおり、諏訪神社の境内、泉の森やふれあいの森、大和公園と引地台公園、南部に行って、千本桜やゆとりの森などが有名です。さくらの花は満開となり、いよいよ新しい年度が始まります。本日の総会にご参集いただき、まことにありがとうございます。

 

また、本日は大和市市長 大木 哲(おおき さとる)様をはじめ、市議会議長 木村賢一様、甘利(あまり)明(あきら)様 秘書小林孝司様にご列席していただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

さて、本日の総会は今年度の第六十回であった行事のまとめであると同時に大和市剣道連盟が躍進するために大事な確認をする申し合わせの機会でもあります。活気あふれた活動ができますよう忌憚のないご意見をお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

会に先立ち私からのお願いが三つあります。

 

一つ目は、剣道精神の根幹を守り、正しく青少年を導いてほしいことです。

 剣道は正義を尊び、廉恥を重んじて、礼節を旨とするという三種の神器をご神体として守り続けてきています。世の中では不適切で理不尽な事件が増えていますが、この精神を失うことなく健全な青少年の育成を進めてほしいということです。

 

二つ目は、連盟60周年の節目を迎えましたが、未来永劫剣道が目指す自己実現のためにも大和剣道の伝統をしっかりと継承していただきたいことです。本日総会終了後に大和の剣道の歴史については大和の長老、レジェンドによる座談会を行います。お時間が許される限り是非聞いて頂ければありがたいと思います。この模様はホームページにも掲載する予定です。

 

三つ目の最後は、剣道を正しく伝承するためにも指導者のみなさんはご自身のためにも修練を忘れず、対外的な研修も積んでほしいと思います。昨年の伝達講習会は大和からの参加者も非常に少なく残念でした。剣道は極意ですから間違って教えてはいけません。様々な剣道講習会もしっかり受けて、正しい基本や知識を得て、剣道の指導に当たってほしいと思います。

 

さて、4月1日にはいよいよ元号が替わる歴史的な瞬間を経験します。そのことで様々な形で、伝統的で歴史的な行事も経験することにもなるでしょう。

 

大きな変化が予想される時代ですが、大和市剣道連盟にとりましても、より佳き一年になるよう心掛けたいと思います。支部によっては子供の入門者が増えてきたとのうれしい声も聞こえてきました。13支部のそれぞれの活動だけでなく、市内全体の活動が活気あふれてくることを期待します。

 

結びに、

鬼籍となりました小川利春前会長、山口智一前会長、味岡利和先生、大津一司先生、木本美恵子先生のご冥福を祈念します。また、本日の理事総会に出席の皆様が「交剣知愛」の輪を広げ、ご活躍できるよう祈念しております。総会の準備に関わった先生方に感謝を込め、御礼も申し上げます。ありがとうございました。

 

新年度を迎えて

 

「稽古」とは

 

五月一日から新しい元号、「令和」の時代に入ります。この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められているそうです。周知のとおり出典は万葉集からです。また、二〇二四年度には貨幣も新札が出回るそうです。時代の変化は目まぐるしく、人々の意識や文化にも影響が出てくることと思います。しかしながら、剣道には変わってはならない教えがあり、極意ともいわれているのはその謂れでもあります。「稽古」という意味は、「和の心 古(いにしえ)を稽(かんが)へて今を照らす」(昔のことを参考にして、今日の在り方を考える。経験を通じて、反省の資とする。人生とはそうしたものである。)であるといわれています。また、時代の道徳・風俗の衰えも、古のこと(伝統)を考え、今日の在り方と対比して、教への基本とすべきであるとも言われています。(参考:神道百言:岡田米夫)

 

先日の総会時には、大和市剣道連盟の大先輩方のお話を伺うことができました。主に連盟の創設期の思い出を聞かせていただきました。各先生方の剣道に向けた「情熱」や「道」「伝統」などに裏付けられた「生き方」まで学ばせていただきました。ありがとうございました。己を空しくして、ひたすら先人達に聞くことも稽古です。宮本武蔵は五輪の書に「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」といい、これを「鍛錬」としています。能の世界では「稽古を晴れとし、晴れを稽古にすべし」と述べています。スポーツの「練習」というのとは、異なった意味、心構え、考え方があると思います。剣道は稽古といいたいですね。

 

「稽古をば 試合のごとく 思いなし 試合は常の 稽古のごとし」 羽賀忠利範士

 

今年度より試験的に大和北部、中部、南部地区に分けて合同の稽古や交流を行うことを一つの行事として計画しております。また、月例の合同稽古も日曜以外に土曜日も大和スポーツセンター武道場で実施することを計画しました。また、女子会合同稽古も実施され子供の練成会や中学高校の練成会も実施されています。普段の支部剣友会だけでなく、様々な機会と場所で「出稽古」ができるよう企画していますので、会員の皆様をはじめ、他地区の剣友をもお誘いの上、参加していただけるようお願いします。大和は「交剣知愛」剣道が好きな人をお迎えします。今年度もよろしくお願いします。